影を纏う君へ
@mariannusama
第1話 出会い
その日は満月だった。だからかな、海に浮かび上がる満月を見るのが好きであの浜辺に足を運んだんだ―。
「きれいだな」
俺はそうつぶやくと海に浮かぶ満月から目が離せなくなっていた。夜風が頬を撫でる。その時、初めて俺は涙を流していることを知ったんだ。これから始まる長いようで短い青春の一ページを担う
序章のように、俺の涙は頬つたい夜の浜辺を濡らした。
「今日は一段と眠そうだな」
「どうせ、夜遅くまでゲームでもやってたんでしょ」
朝の騒がしい教室で声をかけてきたのは、俺の幼馴染である戌亥いぬい 甚太じんたと柊ひいらぎ 蓮花れんかだ。小さいときから3人で遊んでいたこともあり、高校になっても変わらず付き合いがある。
ちなみに、俺の名前は虎牙こが 鉄弥てつや、中高一貫校である白銀海聖しろがねかいせい学院に通う高校2年生だ。
鉄弥「そんなんじゃねーよ。ただ、昨日は月がきれいだったから」
甚太「ああ、そういや昨日は満月だったな。お前、また浜辺でぼーっとしてたのか?」
蓮花「あんた、ほんと好きねー。ロマンチストっていうか、今度ポエムでも書いて聞かせなさいよ!」
蓮花が笑いながらからかってくる。
鉄弥「そんなの書けるかよ!ってか、予鈴がなったのに担任が来ないな」
すでにホームルームの時間だというのに担任が来ない。それのせいなのか教室内はいまだに騒がしくしている。
甚太「なんでも今日来る転校生が遅れてるみたいだぞ」
なるほど転校生ね。それでみんなこんなに騒いでいるのか。確かに耳を傾けてみれば、そこかしこで転校生についての話題を話しているのが聞こえる。内容は、男か女か可愛いかカッコイイかとかそんなところだ。今時、転校生でこれだけ盛り上がるとは高校生にもなって恥ずかしい限りだぜ。―かわいい女の子がいいなぁ。
甚太「鉄はどっちだと思うんだ?」
鉄弥「女の子だな。アイドル級に可愛いならなお良し!」
甚太「はは、即答かよ!」
蓮花「はぁ……ほんと男ってのは…。目の前にこんなにカワイイ女の子がいるってのに」
鉄弥・甚太「いや、お前はもう見慣れたし」
蓮花「ハモっていわないでよ!!」
一通りのコントをやって笑いあっていると教室のドアが開き、先生がやってきた。
先生「ほらほら~、みんな席につけ~」
先生の合図でみな席につき、ホームルームが始まる。
先生「今日から転校生が来るからな~。みんな仲良くするように。じゃあ、入ってきてくれ」
教室のドアから入って来た彼女を見たとき、みんな息を飲んだ。それもそのはずだ、身長は160程だろうか、背中まで伸びた髪はまるで絹のように光沢を帯び、凛とした顔立ちにすこし陰があるような大きな瞳、肌はまるで透き通っているかのような色白のとびきりの美人が入って来たのだから。
先生「じゃあ、自己紹介を頼む」
「はい。私の名前は椿つばき 小夜さよと申します。家の事情でこちらに転入することになりました。みなさん、どうぞよろしくお願いします」
そう言って彼女はニコッと笑ってみせた。その笑顔にまた一瞬沈黙があり、みんな一斉に騒ぎ始める。
「うおおおお!めっちゃ可愛いいいい!」
「なに今の笑顔!!惚れちゃいそうなんだけど!!」
男子も女子も彼女の美貌に興奮が冷めないでいた。それもそのはずだ、こんな美人がクラスに来たら誰だった騒ぎたくなる。それに、彼女の魅力は容姿だけではなく、何か人を惹きつける不思議な魅力があるような気がした。その眼に見つめられると彼女の虜になり、抜け出せないそんな不思議な魅力を感じた。
彼女が転校して来てから数日間の休み時間はすごいことになっていた。彼女の噂は学院中に広まり、その姿を見ようと中等部からも生徒が押し掛けるほどだった。
蓮花「相変わらず、すごい人気ねー」
甚太「ほんとにな。来て数日で学院のマドンナ的存在になったらしいからな」
鉄弥「あの美貌だからな。仕方ないだろ。むしろ、あの美貌に魅了されないほうが失礼に値する」
蓮花「鉄、あんた鼻の下伸びてるよ」
蓮花に言われ鼻の下を手で覆い隠す。
甚太「でも、同じクラスなのに声もかけることが出来ないのは異常だろ。鉄だって狙ってるんだろ?」
鉄弥「当たり前だ!真っ先に行ったさ、だが人の層が厚すぎて近寄ることすら出来なかったがな」
蓮花「ほんと、あんたたちは」
仕方ないという風に蓮花はため息をつく。こんなバカな話をできる女子は蓮花だけだろう。だからこそ、3人でいるこの時間がたまらなく好きなんだ。
蓮花「あ、でも、この前3年の三木谷先輩があの子に告白したって聞いたよ」
鉄弥「なに!?あのたらしの三木谷がか?」
たらしの三木谷とは、この学院の3年生でテニス部のエース、高身長、イケメンで女子からの人気が半端なくファンクラブまであるらしく、その立場を利用して女の子をとっかえひっかえしていると噂の奴だ。
甚太「ああ、俺もその話聞いたぜ。街でデートしてるところも見たって奴もいたな」
鉄弥「な・ん・だ・と!?甚太、俺はイケメンが憎いぜ」
甚太「ああ、俺もだ」
二人で俯いてため息を吐く。といっても甚太は普通にモテるのだがな。こいつも高身長だし顔もいい、サッカー部のエースストライカーだ。ファンクラブの存在も噂では聞いている。俺はというと、たぶんきっとモテるはずだ。ファンクラブだってどこかでひっそりとあるはずだ!俺は常にそう心で信じている。
蓮花「はいはい、アンタたちには美少女蓮花ちゃんがいるんだからいいじゃない」
鉄弥「おーそうだった。俺達には『自称』美少女のれんかちゃんがいるのだった!」
甚太「確かに『自称』美少女の蓮花ちゃんありがたや~」
蓮花「ハッ倒すよ!」
お決まりのコントをして3人で笑い合う。蓮花は蓮花で自分で言うだけあって、本当に可愛いのだ。肩位までの髪を後ろで結んで、ポニーテールにし明るく、活発な女子だ。顔は好みか好みでないかで言ったら好みだ。おっぱいもそこそこあって好みだ。
そんなこんなで彼女が転校して来てから一か月が過ぎた。その頃には、彼女の周りを取り巻いていた人垣がいなくなっていて、一人で行動していることが多くなっているように見えた。
鉄弥「なんか急に椿さんの周りに人がいなくなったけど、どうしたんだ?蓮花は何か知ってるか?」
蓮花「えっ?うーん…ちょっと、わかんないかな…」
蓮花にしては歯切れの悪い返答だ。そのことも気になったが、せっかくお近づきになるチャンスだと思い、俺は椿さんに声をかけに行った。
鉄弥「椿さん。次の移動授業、俺らと一緒に行きませんか?」
俺は移動授業を口実に彼女に話しかける。急に声をかけられたからか、一瞬不思議そうにこちらを見たがニッコリと笑い
小夜「いいですよ。よろしくお願いします!」
彼女の笑顔は転校してきた時の挨拶で見ている。教室でも遠目から何度か見ているはずだ。それでもこうして間近で笑顔を見たとき、その瞳に吸い込まれそうになった。
―トクン。
心臓の鼓動が聞こえる。俺はこの時、本当に彼女に恋をしてしまったのだろう。
そんなこんなで彼女が転校して来てから一か月が過ぎた。その頃には、彼女の周りを取り巻いていた人垣がいなくなっていて、一人で行動していることが多くなっているように見えた。
鉄弥「なんか急に椿さんの周りに人がいなくなったけど、どうしたんだ?蓮花は何か知ってるか?」
蓮花「えっ?うーん…ちょっと、わかんないかな…」
蓮花にしては歯切れの悪い返答だ。そのことも気になったが、せっかくお近づきになるチャンスだと思い、俺は椿さんに声をかけに行った。
鉄弥「椿さん。次の移動授業、俺らと一緒に行きませんか?」
俺は移動授業を口実に彼女に話しかける。急に声をかけられたからか、一瞬不思議そうにこちらを見たがニッコリと笑い
小夜「いいですよ。よろしくお願いします!」
彼女の笑顔は転校してきた時の挨拶で見ている。教室でも遠目から何度か見ているはずだ。それでもこうして間近で笑顔を見たとき、その瞳に吸い込まれそうになった。
―トクン。
心臓の鼓動が聞こえる。俺はこの時、本当に彼女に恋をしてしまったのだろう。
それからというもの俺達4人はよく行動を共にすることが多くなった。休み時間はもちろんのこと、休日に遊びに行くときでも4人で出歩くことがほとんどだ。意外にも小夜は結構くだけた感じの子で、俺達ともすぐに打ち解けることができた。それに、小夜と俺は結構相性が良く、好きな音楽、趣味、食べ物なんかも似通っていて、なんだか他人とは思えないほど親近感が沸いた。まるで、幼い頃から知っていたかのような感覚に陥っていた。だからなのか、俺の心はどんどん小夜に惹かれていったんだ。
甚太「なー今度の連休に4人でどっか遊びに行こうぜ!」
鉄弥「おー!いいな、行こうぜ!」
蓮花「あんたらねぇ、来週には期末テストがあるのに、遊んでられないでしょ!」
甚太「テストなんて一夜漬けすりゃなんとかなるだろ。なー鉄!」
鉄弥「おうよ!人間追い込まれてからが勝負だからな!」
俺と甚太は肩を組み、拳を合わせる。
蓮花「ほんとしょうがない奴らね。小夜からも何か言ってやってよ」
小夜「うーん、私も最近テスト勉強ばっかで疲れてたからな~。たまにはリフレッシュしたいな!」
鉄弥「さすが小夜!いいこと言う!やっぱりリフレッシュは必要だよな!」
蓮花「あんたは勉強してないでしょ!」
甚太「まま、あんまり固いこと言わずに。あとは、蓮花お嬢様だけだぜ!」
小夜「お嬢様、お願い!」
小夜は目を潤ませながら可愛くおねだりをする。
鉄弥「お嬢たま、お願い!」
俺も小夜のマネをしてお願いする。
蓮花「ああ!もう、わかった、わかった!私も行くわよ!」
甚太と小夜の圧力に負けた感じで仕方なく了承する。俺は無言で殴られた。
蓮花「でも、どこか行くっていっても、どこにする?」
甚太「そうだなー。海なんてどうだ?」
鉄弥「海っていうと、あそこか?」
甚太「そっ!お前のお気に入りのところ!」
蓮花「海か~じゃあ水着買わなきゃな~。小夜、一緒に買いに行こうよ!」
さ、小夜の水着だと!?一体どんな水着を着るんだ?あんなのか?そ、それともこんな…!!い、イカン!そんなハレンチなあああ!俺の妄想は加速する。
蓮花「鉄、あんた鼻の下伸びてるよ。どうせ、私と小夜の水着姿でも想像してたんでしょ!」
鉄弥「いや、まて。小夜のは想像したが、お前のはしてないぞ」
蓮花「ふ~ん。そんなこと言うんだ~。でも、私と小夜の水着姿なんてそうそう拝めるものじゃないけど、それでも想像しないの?」
蓮花はそう言って小夜に絡みついてみせる。
た、確かに小夜はもちろんのことだが、蓮花だって小夜に負けないくらいの美少女だ。スタイルもいい。この2人の水着姿…あああ、妄想が、妄想がああああ!!
蓮花「だから、鼻の下伸びてるってば」
小夜「本当に鉄はエッチだなぁ」
蓮花はやれやれといった感じで頭に手をやり、小夜は面白そうに俺を茶化してくる。
甚太「ははははっ。じゃあ、決まりだな!当日はみんな遅れるなよ!」
俺達3人のやり取りを笑いながら見ていた甚太が締めた。
当日は絶好の海日和となった。この晴れ渡る青空の下で2人美少女の水着姿を拝めるのか。今から妄想が止まらないぜ!
甚太「鉄~、お前もう鼻の下伸びてんぞ」
鉄弥「いや~お前だって顔がニヤけてんじゃねぇか」
俺と甚太は2人でニヤけながら顔を見合わせる。女子の水着姿に期待しながら甚太と2人で場所取りをする。連休ということもあり家族ずれやカップルなどそこそこ人が来ていた。
甚太「おし!こんな感じでいいかな!」
持ってきたレジャーシートを敷き、レンタルのパラソル、食べ物と飲み物を入れたクーラーボックスを設置して、とりあえず場所取りはいい感じだ。
蓮花「男子諸君!おまたせ~!」
小夜「おまたせ~!」
声のほうを振り向くと蓮花と小夜がタオルを羽織ってきていた。ついにこの時がきた。2人(特に小夜)の水着姿を見たら昇天してしまうかもしれん。いや、既にこの状態でも昇天してしまいそうだ。
蓮花「鉄。あんたガン見しすぎ」
鉄弥「い、いやガン見してねーし!」
だが、目が離せない。
小夜「ふふふ、目血走ってるよ」
甚太「ははは、鉄やべーな!」
蓮花「まったくも~。じゃあ、お披露目するよ!せーのっ!!」
2人は同時にタオルを取ってみせる。
鉄弥・甚太「おおおおおおお!!!」
小夜は花柄ショートパンツに胸はフリルのついた可愛い感じの水着、それとは裏腹に蓮花は大人のセクシーなビキニの水着、どちらも破壊力抜群だ!ああ、見える…一面のお花畑、遠くでおじいちゃんが手招きしてる。今なら幸せな気持ちでいけそ…。
蓮花「おーい!戻ってこーい!!」
鉄弥「はっ…!あぶないところだったぜ…」
甚太「気持ちはわかるけど、いきなり昇天すんなよな!」
小夜「あははは!鉄、おもしろーい!」
蓮花「もう、どうせ逝くなら感想くらい言ってから逝きなさいよね。で、どう?私達?」
甚太「2人とも似合ってるぜ!ホントもうめっちゃかわいいわ!」
蓮花「甚太、ありがとう!」
小夜「ふふ、ありがとう!」
蓮花「で、鉄はどうなの?」
鉄弥「いやもう、ホントありがとうございました!!」
蓮花「あのねぇ、それは感想じゃなくてお礼でしょうが」
小夜「あはは!鉄、ありがとう!」
鉄弥「お、おうよ!」
蓮花はやれやれといった感じで頭に手をやる。甚太と小夜は面白そうに笑っていた。
それから俺たちは思いっきり遊んだ。海を泳いだり水着を観察したり、ご飯を食べたり水着を堪能したり、ビーチボールで遊んだり水着を注視してるところを蓮花にボールで射貫かれたり、存分に海を堪能したのだった。
あたりも暗くなってきて、人もだいぶいなくなってきたあたりに甚太は手荷物の中から花火を取り出した。
甚太「最後はこれで締めくくろうぜ!」
鉄弥「おー!花火いいねぇ」
蓮花「そんなのまで用意してたんだ」
甚太「ま、予算の都合上そんなに多くはないけどな!」
そうは言っても4人でやるには十分な量だったが、時間が経つのはあっという間だ。花火はすでに終盤になり、残るは線香花火だけになった。
甚太「あとは、線香花火だけか。じゃあ、飲み物切らしたし買ってくるわ。蓮花、付き合ってくれよ!」
鉄弥「あん、飲み物買いに行くなら俺が一緒に行くぞ?」
甚太「いーから、いーからお前は小夜と花火楽しんでくれよ!」
そう言って甚太は俺の背中を押し出す。その時、小さな声で「お膳立てはしてやった。あとは頑張れよ」と言って蓮花と飲み物を買いに行ってしまった。
お、お膳立てって?えええええ!?そ、そんな心の準備が……。だが、こんないいシチュエーションはもうないこもしれん。俺は小夜に告白する決意を固めた。
小夜「鉄、ほら線香花火やろ!」
小夜から線香花火を受け取り、2人で線香花火をする。さっきまで4人であんなに騒がしくしていたのに、今は2人―。線香花火の仄暗い灯りとパチパチという音だけに支配されているようだった。
そして線香花火はゆっくりとその灯りを消していった。小夜は立ち上がり海の方を見る。
小夜「私ね。ここから見る月が好きなの。海に浮かぶ月が…」
鉄弥「…ああ、俺も好きだぜ!月ってあんなに遠くにあるのに、海に浮かぶ月はすごく近くに感じて、すごく綺麗に見える。だから、俺はこの場所が好きなんだ」
小夜「あーわかるー!」
鉄弥「だろ!すごく身近にあるような気がして、だから…」
小夜「でも、決して手が届かない…だからかな…」
ポツリと言った小夜の言葉。その言葉はすごく俺の心に突き刺さった。なにかは分からない、ただ胸の奥をズキリと抉るような感覚で、まるで小夜が今にも消えてしまうような不安に襲われた。
鉄弥「小夜!お、俺は…!!」
咄嗟に俺は小夜の手を掴んだ。小夜は驚いた様子で目を丸くしてこちらを見ている。
鉄弥「俺はお前が好きだ!」
俺は勢いに任せて告白する。小夜は突然のことだったからなのか、困惑した表情をしていた。だが、俺は止まれない。たとえ、断られたとしても今の想いをぶつけようと思った。
鉄弥「ずっと…ずっと好きだった。だから、ずっと一緒にいて欲しい」
もっとカッコイイセリフとか気の利いたセリフがあっただろうが、頭に浮かんでこない。とにかく、好きだという気持ちを伝えるしかないんだ。小夜は、一息ついて、そしてやさしく微笑んでくれた。手を強く握り返してくれた。
小夜「鉄、ありがとう。うれしいよ」
鉄弥「じ、じゃあ…俺と付き合ってくれるか!?」
小夜「私でよければ、よろしくお願いします!」
鉄弥「う、うおおおお!よっしゃあああああ!」
あまりの嬉しさに俺は、飛び跳ね回った。そして、頃合を見計らったかのように甚太と蓮花が飲み物を持って戻ってくる。甚太は、俺の様子を見て察したのだろう。親指を立ててグッジョブの合図を送ってくれた。蓮花は、何があったのか分からない様子だったが、俺と小夜が付き合うことになったのを知るとすごく驚き、小夜に「本当にコイツで大丈夫?何かあったら言ってね、私がコイツをハッ倒しに行くから」と助言をした。
それから数日、俺は天にも昇るほど幸せな日々が続いた。毎日が輝かしく、キラキラと輝いて見えた。
そう、あの噂を聞くまでは―。
影を纏う君へ @mariannusama
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