第6章 - 最後の決戦と選択
破壊の魔王は圧倒的な力を誇り、その一撃一撃が大地を揺るがすほどだった。しかし、ディアブロたちも引けを取らず、連携した攻撃で魔王を追い詰めていった。
「ディアブロ、あと少しよ!彼の力の源を断ち切れば勝てるわ!」
レイナが叫ぶが、破壊の魔王は不敵な笑みを浮かべていた。
「そう簡単にはいかん…俺の力の源は、この世界そのものだ。お前たちが俺を倒せば、この世界もまた滅びる!」
その言葉に、ディアブロは動きを止めた。彼が破壊の魔王を倒せば、この世界も同時に消滅するという運命が待っていたのだ。
「ディアブロ、どうする?このまま戦いを続ければ…」
レイナとエリスがディアブロの判断を待つ中、彼は深く息を吸い込み、心を決めた。
「俺は、どんな犠牲を払ってでもこの世界を守る。そして、俺自身がその責任を背負う。」
ディアブロは剣を高く掲げ、自らの魔力を解放した。それはかつて封じたはずの力を完全に取り戻す瞬間だった。
「破壊の魔王よ…俺はお前を討つ!だが、この世界を滅ぼすことは許さない!」
ディアブロの体から黒炎が立ち昇り、彼の全身を包んでいった。そして、その炎は破壊の魔王に向かって突き進み、激しい衝撃を与えた。
「うおおおおっ!」
破壊の魔王はディアブロの力に圧倒され、ついにその巨体が崩れ落ちた。しかし、その瞬間、周囲の空間が歪み、世界全体が崩壊の危機にさらされた。
「ディアブロ!世界が…!」
レイナが叫ぶ中、ディアブロは崩壊を食い止めるべく、残された力を振り絞って叫んだ。
「俺の命と引き換えに…この世界を救う!絶対に滅ぼさせはしない!」
その瞬間、ディアブロの魔力が世界全体を包み込み、崩壊の歪みが消えていった。そして、彼の体は徐々に光となり、消え去っていった。
「ディアブロ、やめて!あなたがいなくなったら…!」
レイナの涙が頬を伝い落ちたが、ディアブロは微笑みながら、静かに言った。
「ありがとう、レイナ。お前たちがいてくれたから、俺はここまで来られた。俺はこの世界を守るために…生き続ける。」
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