お世話

牛村は言う。

「そろそろ、やめてくれ! もう限界だ!」

悪夢を毎晩見る上に、体調も悪い。

このままでは、仕事にも支障が出る。

「牛飼いを、やめようか?」

そう、考えもした。

牛を、世話している時、こう言われた気がした。

「お前は、いったい、誰のおかげで、生きていけているのか?」

これまた、「何だ、この声は?」と、なった。

「ついに、名前が出た」

「」聴こえなかった。

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