第12話

刑事さんがふむぅと腕を組んで考え込む

2人して何かアイツがアクションを起こさないかと期待をしていたが

結果は全くの無し

時間は過ぎていくだけだし、アイツ何もしないし流石にちょっと絶望とこんな状況になった事に腹が立つ

「まさか何も無いとはね…」

「こっちも覚悟してた分、思いっきり肩透かしですよ」

腹が立ちついでにアイツに

「アンタも立ってるだけじゃなくてなんか言わなきゃ分かんないよ!

何してほしいんだよ!」

だん!と拳で机を叩いたら捜査資料がそのショックでばらっと開いた

その途端、アイツの手がすぅーっと動いた

目を見開いてアイツの動きに硬直した

捜査資料の中の被害者の家族構成のページ

被害者の息子の大学を指差していた

「刑事さん、ここを指さしてますよ!!」

刑事さんが慌てて資料を見る

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