第4話 ある日の放送
小学生のころ『給食の時間に放送があった』って人、どのぐらいいるでしょうか。
私の頃は準備の時はクラシックが流れて、食べている時は放送委員会の人たちが好みの音楽を流したり、校内アンケートで多かった音楽を流したりしてましたね。その後に給食の献立が読まれてみたいな。そんな感じでした。
でも五年生ぐらいの時、少し不思議な放送がありました。いつも通りマイクスイッチが入る音が聞こえてきたんですけど、その数秒後に妙な音が聞こえてきました。例えるならお賽銭を入れた時の音が少しだけ混じったノイズのようなものでした。
違和感は当然あったのですけど、みんな気になってはいたものの一分もたたないうちに興味を失って、食べるのを再開しました。
でも、担任の先生だけは自分の給食を急いで食べた後、少し怖い顔をして教室を出て行きました。どうやら他教室でも同じようなことがあったらしく、その日は五時間目の半分まで先生は帰ってこず、帰ってきたと思ったら「台風が来ているので下校するように」と一言。
その日は終わりの会も挟まず、一年生から六年生までの全生徒が下校しました。次に学校に行ったのは三日後、その間の天気は夏休み前らしい雲一つない青空でした。
※これは私の妄想です
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます