始めよう

hamazen

第1話 訃報

俺の名前はジョン万次郎。

 俺は日本人と朝鮮民主主義人民共和国人とのハーフ。決してかっこいい訳でもなく、頭が良い訳でもなく、何かに秀でてる訳でもない。

 だが俺には魅力があった。あらゆる女を引き寄せる魅力が。

 

 「万次郎くん!おはよう!」

 

 おっと。乙女坂サチコに話しかけられてしまった。この人は確か...誰だったかなあ。クラスの一員だった気がするな。こうして無視している間に彼は何処かへ行ってしまった。


 今日は朝ごはんをここ、大気圏学園で食べる

ことにする。場所的にも飯より酸素を欲しているわけだ。


 「ジョン万!ゴホッ!ジョン万じゃゴハッ」


 おおっと。早速俺の魅力に惹かれた女が1人。

名前は...なんだっけな。汁物インダス川だったけな...


 「ジョン万次郎くん!今日は酸素薄いね!ゴホッ うっ...」


 「大丈夫か!汁物おおおおお!!」


その10分後、汁物は死んだ。


 

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