代行サービス運否天賦です
成規しゅん
プロローグ
人里離れた大きな敷地にひっそりと佇む一軒家。渋い紺色の瓦屋根に、牛乳のように真っ白な漆喰の壁、風情に溢れ庭園のような広さを誇る庭に、清らかな音を立てる
この家に住むのは、代行サービス
そもそも、この代行サービス運否天賦がどのようなものかと申しますと、「何で自分がこんな目に・・・・・・となるシーンを、その
代行サービス運否天賦のサイトには、文字数に制限のないメッセージが送れる機能が備わっているのですが、そこにメッセージを書き込んでくれた方の中から、代表が直観で行き先を決め、旅に出られるのです。その直感というものは、ここで働く社員一同、誰にも分からないもので・・・。と、少し簡単に言い過ぎましたでしょうか。それとも、難しすぎて伝わっていないでしょうか。まぁ、どちらにせよ、これこそがサービス内容の全貌なので、これ以上詳しくお伝えすることはできないのです。
こんな内容を代行されても、と思われる方もいるでしょう。
いいえ。これが代行サービス運否天賦の、創設当初からのモットーですので、変えることはできません。それに、代表である星野が決めたのですから、誰も何も文句は言えないのです。
果たして、星野と出会った人物は幸せになれるのでしょうか。その答えが、ちょっとした未来で待っています。
さぁ、今日も新しい人物様からのメッセージがサイトに届いているようです。代行サービス運否天賦の代表、星野昇多。人生最高到達点を求めて、旅に出ます。
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