第5話 猫

我が家の隣は更地になっている。

そこに、たまにであるがふらりと猫がやってくる。


その猫の飼い主のおじさんは、「みーちゃん」と呼んでいる。

真夏の暑い日は日陰で寛いでいた。

毛づくろいをしたりする姿に癒されていた。


今日はいないかな?いつの間にか確認するのが日課になっていた。

姿が見えなくなると、少しの寂しさを感じるようになっていた。


ところが!

数日前にいたのである。

猫は炬燵で丸くなるというが、日向のところで丸くなっていた。

ふわふわの毛並み。撫ででみたくなる。

みーちゃんは何か用かしら?とでも言ってるようであったが。

私は思わず口角をあげる。

猫は見てるだけでも心が癒されると思った日であった。

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