第97話日本語

青い色に限らないのですが、日本語の色の表現には


美しいものが多いなあと感じます


紅蓮、朱、緋色、くれない、紅、薄紅、茜、深紅…数え上げたらきりもなく


他にも、美しいなあと感動した表現があるのですが


花の散る様子を表すのに、花によって違う言葉の使い方があるのだそうです


桜は、散る


椿は、落ちる


梅は、こぼれる


他にもあるのかもしれませんが、私はこの、梅がこぼれる、という表現が大好きでして


この言葉だけで、目の前に情景が浮かぶようだなあと思うのです


梅の、鮮やかな白、赤、それがはらはらとこぼれ落ちていく様子


それをたったこれだけの文字数で表現してしまう日本語って


なんて多様な表現を可能にしてくれる言葉なのだろうと


感動するんです

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