第65話ギャップ

昨日から、眠りはずっとうつらうつらとした浅いもので


何度も何度も、目を覚ます


見る夢が必ず何かに急かされている夢で


あれをしなくちゃこれをしなくちゃと考えて飛び起きる


けれど目覚めた現実の私は、もう寝たきりで何一つ自分一人ではできない


あれもこれも、何もかも


もうしなくていいのだ


できないのだから


そのギャップに呆然としてしまう


そして今更に痛感する


今までだって一人でやれてきていた訳じゃなかったこと


ただ奢っていただけだったこと

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