幕間3
幕間3
長いようで短い一学期でした。
私は、彼に少しでも返せたでしょうか?
私は机の上に置いてあった日記を見返す。
日記の中には、二学期の事も三学期の事も書いてある。夏休み明けに撮った富士山の写真が、コンクールで入賞したことも書かれている。
「ただ、今年は無理だろうな」
私は、心臓の病気を患った。
仕方ないことだった。
私は高校一年生の冬、ホワイトフラワーに『高校生活のやり直し』を願った。その結果、時間が巻き戻った。先輩は生き返り、死なないまま一学期を終えた。
先輩が死んだ時は正直、立ち直れなかった。だから、今回は先輩に近づかないで生きて行こうと思った。でも無理だった。私はどうしても、彼が好きだった。
そして入れ替わるように、今回は私が病気になった。医者が言うには今年の夏は超えられないらしい。だから夏休みの期間は、先輩に会わないことを決めた。
先輩に大事な人が居なくなる悲しみを背負わせることになってしまった事、私が感じた不幸を彼に感じさせてしまう事に後悔している。
思わず涙がこぼれた。
でも、先輩なら、柿崎壮太なら、絶対に乗り越えられると私は信じてる。
私にできることは全てやった。
だから、どうか、どうか、壮太が幸せに生きていけますように。
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