「青い炎」#なくさずの詩より


 心に出てきた赤くない青の炎は、燐として燃えて燃えて。わたしは燃えて死ぬのかと頭の中で思いがよぎる。どうしてこうなったか知らないが、ナイフを持った少年は目を潤ませ、赤く隈取りをしたような瞳でこちらを見ていた。やあ、初対面だね。運がない。

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