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  • 絶対にホラーのように見えない導入。
    オタクトーク全開のお姉さんのキャラ、ちょっと気弱な主人公。これらが噛み合わさって衝撃のラストに繋がっていく、構成の妙が際立つ作品ですね!

  • 人生は誰もが主人公と、よく言います。
    だからと言って人生、ハッピーエンドとは限らないし、バッドエンドとも限らない。そしてそのエンドの後だって、人生は世界は続いていく。前作の主人公や人気キャラが続編で亡くなってたり やさぐれて出てきて衝撃を受ける事だって、ままあるものです。
    それが打ち切りなら、尚更で。突然に終わった物語の続きは、もはや作者にすら分からない。描ききれなかった残りの物語や、本来の形での完結は、作者や読者の想像上にある何かでしかない。
    そんなifの世界でなく、加速された終わりゆく世界を愛するのも一つの価値観なのでしょう。逆も然り。ですが、それらはきっとどちらもシビアで現実的な、悲しさ虚しさの上に成り立っている。

    果たしてお姉さんが打ち切りたかった、いや啜りたかったのは。
    打ち切られた「その子の人生」なのか、それとも「主人公の世界そのもの」だったのか。それとも、それを観たいと願う「作者/読者の絶望」だったのか。
    我々も人と関わる以上……人の人生を、その時間を、命を、魂を分け合って生きているからこそ……その命の輝きを貪るような悪意でなく、ちゃんと敬意を払って生きていきたいと思いました。ご馳走様でした。