56 もう会えないと思ってた

夕暮れ、川沿い、君の隣。

何故か少し切なくなる。

明日から、もう会えないからかな。


「最後に、言っときたいことがある。」


君が切り出す。


「俺が帰ってきたら、またここで会おう。」

「うん。」

「そしたらさ、結婚しよう。」


あっけに取られる。

やっぱ君はずるいや。

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