🔮パープル式部一代記・第五十五話
『冷たい……床下に
すると、突然、床の上からバカさまの叫び声が響く。
『なにやってんだあいつ? ラフレシアには慣れているはずなのに?』
怨霊? を観察していた
『こっ、これはまさしく、
せわしく怨霊とラフレシアの動作を、交互に確認した
そして、「ラフレシア」を攻撃しようか、怨霊を攻撃しようかと交互に見ていると、姿が燃えたことで、「ラフレシア」の髪飾りに見えた木の板に書かれていた「呪・道長」と書きこまれた木札が見えたので、取りあえず「呪」の左部分を素早く
すると、予想通り燃えていた「偽ラフレシア」は、なにやらよくわからない変な踊りを踊りつつ風に乗って消えてゆく。
「あ……この
呪いの木札を書き換えたせいか、霊験あらたかな
『少しでも元を取らねば!』
「おのれ――まていっ! そこの怨霊!」
「ゆかり、危ないからやめとけっ!」
「じゃますんなっ! あいたっ! ぎゃっつ!」
道長は、刃先の欠けた
そして、急に止められたゆかりは、勢いそのままに階段を転げ落ちて、綺麗な白い珠のような石が敷き詰められた
「あいたたた……バカさま、お前~~!」
「あとで、
「わたしの素晴らしい霊験あらたかな
「……もっといいの取り寄せてやるよ」
「約束だからな……いい寺で
「国で一番の寺に頼んでやるよ……」
そうこうしている間に、怨霊は消えてしまったので、この寒空の下で興奮の冷めたゆかりはガタガタ震えながらも、「絶対に弁償しろよ……」なんて念を押しながら、自分の
「あのラフレシアはニセモノだったんだって……」
「そういえば少し地味だったような気もする……」
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