錯誤を起こした清盛はキョロキョロと源朝久と舞後博信を見たり本物の義経とを見比べたりしていた。

　その隙に義経はぴょんぴょんと西陽を背に受けて半尺程、飛び上がりながら雪乃御所の内周を回り始めた！

　時計回りに回る！清盛は高速で斬り着ける！

ブン風斬り音が身震いするほど凄まじかった！

　義経の足下を狙ったダウンスイングだ！

これが野球ならセンターライナーを打つだろう。

　義経の足袋スレスレに太刀が舞う！刹那

「ううっ！お、おのれ！」

清盛が斬りつけた太刀の上に牛若丸が乗った！

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