第3話清盛の乱

明治時代に礎石や土器類が多数発掘され、旧・神戸市立の某小学校の校庭に「雪見御所旧跡」の碑が建てられている。

 川遊びが好きだった清盛は春であろうが夏であろうが季節を問わず、居室向こうの川へ出向き日がな、水流を眺めては暮らして居た。

 時として川の両岸が落石に因り川幅が狭められて急流になっているところへ篠舟を流し沈まないで下流へ流れ行く篠舟をじっと眺め身を半分乗り出していたから川へ堕ちそうに為りながらも川縁へ手を着いて難を逃れたりもしていた。

 軈て謎の熱病に侵され没した。

そして843年後、清盛の乱は続いていた。

 

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