第5話 おかえりなさい

「えっ・・・?」

玄関で立ちすくむ私に、貴方は微笑みを投げる。


「本当に、貴方なの?」

私の声が貴方の胸の中で押しつぶされるように消えた。


それからは。

貴方の温もりに抱かれるままに。


私の涙が。

貴方の胸を濡らしたのでした。

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