第32話 トリックアー塔【4F手前】トロッコの部屋

=====前回のぼうけん=====

 トリックアーとう3階にて赤毛の可愛い魔法少女と出会い、驚いた僕は横にあった落とし穴に落ちてみんなと同じB1Fの空間に辿り着いた。みんなと会えたのはよかったが、僕と3人には大きな違いがある。僕は落とし穴に落ちただけであり、穴に堕ちた3人組とは一緒にしないでほしい。僕はあくまでも少女に会った際に驚いて落ちたのであって、間違っても少女のおっぱいとか生足とか


ジュード「説明なげー」

ニコル「結局ボクらと同じじゃんか」

=================


 DQ3オープニングの性格診断をクリアし、無事「塔」へのワープを果たした僕達。


ジュード「塔は塔でも…」

僕「混ぜれば混ぜるほどおいしい”トウ”は、なぁーんだっ!?」

ニコル「クイズの事になると急に目が輝くねぇ…」

ジュード「いや、クイズじゃなくてよ、塔は塔でもちゃんとトリックアーとうなんだろうな…?違う塔に飛ばされてたりしないか?」

僕「確かに…もしかすると自〇塔とか、民〇塔とか…あの周辺では、塔が乱立しており、政権争いという争いが常に起こっているらしい。強い魔物も出そうだな…。違うとよいが」

ヨーボ「やめておけ。最も触れてはならぬ領域じゃ。」


ニコル「あ、エレベーターがあったよぉ。」

ジュード「さっさと最上階へいこうぜ。」

僕「いやダメだ。赤毛の少女を探したいし、0.01%の可能性でもまだ開いていない宝箱がどこかに眠っているかもしれない。4Fから順番に登る。」

ジュード「相変わらずめんどくせぇヤツだな」


◆◆


―トリックアーとう4F―


 エレベーターが開くと、僕の目の前のミラー越しに、例の少女が現れた。


???「ちょっとアンタ!!急に現れたと思ったらいなくなって、なにやってたのよ。心配し…ゴホン、まさかこんなでかい落とし穴に落ちるなんてびっくりしたわよ!痛かっ…バッカじゃないの!?」


僕「ご…ごめん…君が突然出てきたからびっくりして…き…君の名は?」

???「えっ…ごっごめんなさ…いや、あ、あたしはバラバラ。この塔を管理しているネバールの民。」

僕「バラバラか…」

ジュード「おいアルフ」

僕「なんだ」

ジュード「どうした、冷静になれ。この子がいるのは鏡の中。さっきのトリネコと同じ状況だぞ」

僕「ほ…ほんとだ…でも…」

バラバラ「何見惚れてんのよっ…!!アタシあんたみたいなイケ…ガキになんて全っ然興味ないんだからねっ!!!」


ニコル「ツンデレきたぁ~」

ジュード「アルフ好きそうだな…」


僕「バラバラ、一緒に冒険しよう」

バラバラ「だったら屋上にある”レーの鏡”をもってきてちょうだい。そしたらアタシ、すぐにここから出られるから、助けてくれたアンタと、仕方ないから一緒に冒険してあげる!」

僕「よし、すぐにとってくる!」

バラバラ「仕方ないわね、じゃあトロッコの鍵を貸してあげる。このフロアは広いから、それに乗れば、少し近道になるわ。べっ…べつにアンタのために貸すんじゃないんだからねっ!!私が早くここから出たいだけなんだからっ!!!」

僕「わかった。君のためにすぐにもってくるよ。」

バラバラ「アンタのためじゃないって言ってるでしょ!?聞いてた?」


◆◆◆


== ==

HH)(H 

HHHH

H■■H

HHHH

=====現


ジュード「なんだこのしょぼいマップ」

ヨーボ「エッチ、エッチ、エッチ…」

僕「トロッコだろ?Hに見えるがたぶん、線路のマークのつもりじゃないか?まぁでも、どうせそうみせかけて結局はエッチと読ませたいんだろうが」

ニコル「てかこんな小さい部屋ならトロッコいらないよね。」

僕「あぁ。だがせっかくバラバラに鍵を借りたことだし、使ってみよう。」

ニコル「矢印のレバーを動かすみたいだよ。」


僕「一番上に出口っぽいものがあるな。落とし穴に落ちずに上に行けるように乗るとすると…右下のエッチから↑↑↑←↑にいけばいいんだな。」

ニコル「なんか楽しそうだねぇ♪」

僕「もうひっさつわざは出さないぞ」

ヨーボ「出口の手前のおっぱいはなんじゃ」

僕「いい加減その思考回路なんとかしろ。分かれ道のマークだろう」



ニコル「レバー・オンッ!!!」

ジュード「あっおい、まだ話が終わってないぞ」


―ガタン…ゴトン…


ジュード「もう動いちゃったぜ…どうする」

僕「ニコル、次は上に行きたい。うえあげて。」

ニコル「上レバーオンッ!」

僕「次も上…。上あげて…♪うう…謎解きバトラーの血が騒ぐ…うずうずしてきた…」

ニコル「え?上でいいんだね?」

僕「次は…上あげて…したさげないで~、うえあげて?」

ニコル「なになに!??よくわかんない!!!」

僕「次は左だ。右さげないで、右あげない。左あげて?」

ニコル「えぇえ何何!??どっち!?意味わかんない!!あぁっ!!分かれ道だよっ!!」


―問題―


ジュード「ここで急に問題!?」



*あなたたちは、トロッコの進路を切り替えるスイッチをもっています。

*線路1の先には、1人のオールバックの男性がいます。

*線路2の先には、バラバラとトリネコがいます。

*このまま進めば、このトロッコにオールバックの男性がひき殺されるでしょう。

*あなたたちがスイッチを押せば、トロッコの進路が変わり、バラバラとトリネコがひき殺される代わりに、オールバックの男性が助かるでしょう。



ジュード「問題の次元が大問題すぎだろ!!!!!!!!!」

僕・ニコル「「スイッチを押せ!!!!!」」

ジュード「早まるな!!所詮バラバラとトリネコは幻覚だ!!」

僕「何が現実で何が錯覚なんだ…!??混乱してきた…」

ジュード「一番の問題はなんで突然オールバックの男性が出てくるのかだ!!きっと殺したらまずいやつなんじゃないかと思うぞ!?」

僕「た…たしかに…でも…」

ニコル「でも…!!」

ヨーボ「ジュードのやつ、ヌイーダが絡んでないから珍しく冷静な判断ができとるのぉ」




ジュード「バラバラとトリネコは幻覚だ!!えーい!!!!!!!!!!!!!」

3人「「「うわぁああああああああああ!!!!!!!!」」」





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