第4話
家人に促されてテレビを見てお茶吹いた。
変化前の写真が大量に流出していた。
しかも大会のチケットが完売していた。
黒刃は太っていると言われて大ショックのようで、山盛りされた肉を半分しか食べずに俺の膝の上に乗ってきた。よしよしと撫でてやる。
出産で力を使い果たした黒刃は、あれ以来変化できていないのだ。
絶対化け物と言われるかと思ったが、テレビの内容を見るに、陰陽師の技比べとロリギツネの可愛さに熱狂している様子だった。
確かに娘は可愛いが。世界で一番可愛いが。宇宙一可愛いが。
「父様、もう私たち、変化しなくて良くない?」
「父様、私、お歌上手く歌えるんだよ。お歌歌いたい!」
むむ……。
確かに、ネガティブな意見はなさそうだが……。
「ととさま〜」
「ととさま〜」
「ごちそうさまでした。すぐに支度して仕事に向かいます」
普人がさっと食べ終わって席を立つ。
可愛い娘達のお願いだ、バレてしまっているのなら仕方ないのではないか。
どのみち、娘と相思相愛でなければ娘は嫁にはやれない。
なので、娘達にもアピールタイムを用意してやることに決めた。
陰陽師の術比べ大会実況スレ
263:名無しの陰陽師
開会のお話でロリギツネキター♪───O(≧∇≦)O────♪
273:名無しの陰陽師
可愛い
277:名無しの陰陽師
可愛い
286:名無しの陰陽師
可愛い
296:名無しの陰陽師
ワイ、一般人。陰陽道の本を買う事を決意する。
306:名無しの陰陽師
とっくに本屋から消えてるっての
312:名無しの陰陽師
大丈夫。クソほど陰陽系の電子書籍増えてるから
315:名無しの陰陽師
インチキが殆どだけどな!
324:陰陽師
陰陽道舐めんな。血筋に宿る才能が全てだから。
家系以外から優秀な術師が生まれた前例はない
330:名無しの陰陽師
残酷な真実
335:名無しの陰陽師
それって血が薄まっていなくなったりしないの?
336:陰陽師
>> 335 だから陰陽師は平安時代より弱くなってるし減ってる
そこへ来て超強力な術師だから、そういう意味でも婿入りは非常に重要になる。
愛して君もダントツの実力だから、焦らずとも嫁は絶対に見つかる。
10歳で悲観する必要は全然ない
338:名無しの陰陽師
愛して君www
345:名無しの陰陽師
まあでも笑えないのはわかる。10歳で親の愛を姉に独占されるのはな
355:名無しの陰陽師
ガチで闇堕ちしそうなんですが。
363:名無しの陰陽師
待ってロリギツネが応援のお歌歌うって!
369:名無しの陰陽師
可愛い
376:名無しの陰陽師
可愛い
383:名無しの陰陽師
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
388:名無しの陰陽師
・:*+.\(( °ω° ))/.:+
391:名無しの陰陽師
(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
400:名無しの陰陽師
【朗報】可愛すぎる歌うロリギツネちゃん。
403:名無しの陰陽師
これは愛を奪われますわ
410:愛して君
姉様が憎い
419:名無しの陰陽師
待て待て待て待て、ロリギツネは悪くない。
ちゃんと子供に愛を注がない両親が悪いんだ。
424:名家の陰陽師
うちの子にならないか? 大事にするよ!
425:由緒ある血筋の陰陽師
私の家の子になろう! 優秀な術師に注ぐ愛なら売るほどあるぞ!
434:名無しの陰陽師
>>424 通報しました
>>425 通報しました
441:名無しの陰陽師
洒落にならんからやめろ
444:名無しの陰陽師
術比べ始まった
451:名無しの陰陽師
普人出るんや
452:名無しの陰陽師
おー。面白い。
454:名無しの陰陽師
見応えあるな
462:愛して君
両親の視界に入る為ならなんでもする
467:名無しの陰陽師
愛して君がんばれー
468:名無しの陰陽師
愛して君凄いやん。素人目にもダントツってわかる
477:名無しの陰陽師
こんなクールで冷たそうな顔して、こんな場所に誰でもいから愛せって書き込んでるんだぜ
480:名無しの陰陽師
普人くんのパパさーん! ママさーん! 見てますかー!!
482:名無しの陰陽師
っていうか誰か陰陽師の人教えてやれよ。オタクの息子さんグレかけてますよって
486:名無しの陰陽師
おっ ロリギツネ乱入
496:名無しの陰陽師
あっ
506:名無しの陰陽師
あっ……
516:名無しの陰陽師
【悲報】姉に勝てる弟などいなかった
524:名無しの陰陽師
普人君の技は常人でも察せるぐらいだけど、
姫ちゃん達は常人でも目に見えるほどの超常起こせるんだよなぁ。
529:名無しの陰陽師
愛して君可哀想すぎない?
536:名無しの陰陽師
愛して君、私がついてるよ!
544:名無しの陰陽師
暴虐無尽でも可愛さ天元突破なロリキツネ最強説
548:名無しの陰陽師
参加者の子供も皆ロリギツネにメロメロな件
556:名無しの陰陽師
そりゃそーだ。だって可愛いもん。
557:愛して君
もう術師辞める
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます