｢子ども合唱団の遠征でロンドンに行ってきたんだ｣

｢どうだったのー？久しぶりのロンドン？｣

｢そうだよ～、ロンドンの公民館で、歌ってきたよ～｣

｢へぇー、いいね～｣

｢そしたら、葉月ちゃんも観に来てくれてた｣

｢え？葉月ちゃん？｣

｢ロンドンの時の、お友達の葉月ちゃん｣

｢あ、もしかして、葉月っていう名前の？｣

｢そうだよ～、パリにも葉月ちゃんっていうお友達いるよ！って言ってきた｣

｢ふたりの葉月ちゃんだ...笑...｣

｢そしたら、ロンドンの葉月ちゃんは

『苗字の葉月はレアなんだよ』

って言ってたよ｣

｢そうみたいね～｣

｢苗字の葉月は、めずらしいの？｣

｢うんっ、葉月っていう苗字は、そんなには、いないみたい...｣

｢へぇー、そうなんだー｣

｢白熊さんよりも少ないかも...｣

｢きれいで、結構多そうな苗字なのにねっ｣

｢そうなんだよねー｣

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