うちは転校生~きみとのフランス的な宇宙的な癒しのひととき

ヤッキムン

小学4年生、転校初日、葉月さんのうしろの席になる

「はじめまして~!葉月さん!今日から、よろしくね~」

「よろしくね~、白熊さん!」


「窓際の席って、いいですね~」

「それな~」


「葉月さんの、葉月って、どういう意味でしたっけ?」

「8月のことだよ~」


「あ、そっか!8月のことだ!なんで、8月を葉月って言うの?」

「旧暦の8月だから、秋の始まりの季節で、葉っぱの落ちはじめる月ってことで、葉月っていうらしいよ~」


「さすが葉月さん!詳しい!」

「あはは...」


「あははづき...」

「え?」


「...いえ、なんでも...」

「あははづきって今、言いました?」


「うっしっし...」

「うっしっしらくまさん」


「それはそうと、前の学校に、名前で葉月ちゃんっていう子、いましたよ~」

「名前も苗字も、どっちもあるみたいね~」


「うちの白熊は、さすがに名前の子は、いないみたいだけどね~」

「いや、いるかもよ~」


「どこかに、ひとりくらいは?」

「熊っていう名前の子なら、いるかも」


「熊ちゃん...」

「白熊熊ちゃん...」


「うちは、あやなだよーっ」

「あやなっち!」


「じゃあ、はなっち!」

「決まりー!」

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