妹の友達が万引きをしていた。パターン2

少し復活したエアコン

第1話

「お兄ちゃん・・・そのね」


「・・・どうした?」


「黙ってて、いやお兄ちゃんだけは気付いた振りをして欲しいんだ」


その日の夜、妹は何を言ってるか分からなかった。


どう言う意味か聞いたが教えてもらえなかった。

________

 

 次の日、

 

 妹が友達を呼んできた。


 俺を見た瞬間に、ニヤッと笑って来た。


 笑われたことを不思議に思ったが、特に疑問に思わなかった。


______


「お兄ちゃん」


「どうしたの?」


「・・・部屋に行ってくれる?」


「いいけど?」


「私はトイレに行ったことにしているから」


「??まぁとりあえずジュース持っていこうかなと思ってたから」


「ありがとう、うんそんな感じで部屋に入って」


そして、部屋に入ると


「・・・何をしているんだ?」


その瞬間部屋を覗いたら、


 その子は妹の道具を盗んでいた。

_____


 よく見たら、盗んでるの下着じゃん


あー、なるほどこれはね。


 つまり、あれだ。妹はこのことに気付いて・・・


 うん、そういう趣味はないと伝えて欲しいってことか


「ねぇ、その勝手に漁るのはよくないと思う」


「ひぃ!!どうして男のあなたがここに居るの」


「いや、ジュースを出そうと思って」


「最低!!勝手に女の子部屋に入るなんて!!」


いや、確かにそれは悪いよ。兄妹でも


 「これだから、男は」


「・・・とりあえずさぁ、その妹には黙っておくからもうやめた方がいい」


「・・・ずるい!!」


「ずるい?・・・まぁそうだな。俺は可愛い妹の兄でいい事だらけだ。」


「そんな、自慢げに話してくるなんて・・・私は何度春ちゃんのお姉ちゃんになる妄想をしたか」


「それなら、それはたの」


後ろから俺にだけ気づかれる衝撃がなる。


 「・・・うん、そうだね。妄想だけなのが残念だね」


「そうですよ!ひどい!!事実だけ伝えて、苦しめて楽しいですか!!」


ごめん、こんな状況に少し面白いという気持ちはある。


「・・・その、妹は普通に男が好きだと思うよ」

 鳴ってない。


「そんなの分かってます」


いまきぃ、と効果音出てもおかしくないほど睨んできた。


「でも、私に、振り向いて欲しいんです」


彼女は泣いている。本気で好きで本気で苦しいんだ。


どうしよか?何も思いつかない。いい作戦が。


妹よ、お兄ちゃんを頼ってくれたのは嬉しいけど万能って訳じゃないぞ。


「・・・」


うーん、うーん。うーん。


「とりあえず、その下着はもと場所に返してね。じゃないとバラすよ」


「・・・最低です。そんな脅迫」


「いや、盗んでるのはあなただし、俺も妹の下着が盗まれてる所を見逃す訳にはいかないよ」


「・・・っ、分かりました。」

下着を入れた。


タイミングを見て妹が入って来た。


妹は泣いたあとがあることに対して俺に疑いの目を向けてような感じだったが、隠れてグーサインを送った。


そして、これから俺はこの妹の友達と学校や家でまた会うことになる。

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