第4話 ただのしかばねのようだ
「あからさまだよな〜」
俺は瓦礫に埋もれた白骨死体に近づく
服はボロボロで結構な時間が立っているようだ。
これが何も無いただのオブジェクトな
「漁るか」
と言ってもこの姿でどうやって漁ろうか…
あ、 「魔手」
透明な手が出てきた。
ちゃんと操作はできるな。
俺は黙々と瓦礫を除ける。
そして、死体がすべて出てきた。
そうすべてだ。
その数5体。
持っているものは剣、杖、盾、本、そして双剣。
見るからにパーティーだ。
はみ出ていたのは双剣をもっていた人のようだ。
何でパーティーが丸々ここで死んでいるんだ?
その奥を見てみるとその理由があった。
箱だ、それも宝石付きの。
…どう考えてもこれだな。
…どうしよう。
遠くから開けられないかな?
まずは浮遊で蓋を浮かしてみる 失敗。
落ちている剣で開ける 失敗。
…仕方が無い、魔手で開けるか。
思い切って開けてみると案の定緑色の煙が出てきた
「うわっ、毒か!?」
しかしなにの反応もない。
「あれ…効かない?」
どうやら生き物にしか効かないようだった。
「杞憂だったかな。」
中身を確認してみると宝石と装飾品が数個あったので死体の装備といっしょに
インベントリの中に入れておく。
ふと死体をまさぐると財布が出てきたのでいっしょに入れておく。
「さて、外に出ようか」
浮遊で洞窟を移動してゆくと出口に出る、外は既に暗かった。
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第4話 ただのしかばねのようだ
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