マリアのベールとゴスロリ2021~福山暁の星女子学院高校の明るい光に包まれて(高1)

@Y0SHI55826

第1章 マリアのベールに包まれて(4月)

第1話 夕方の福山駅のさんすて(4月12日)

夕方の5時半の福山駅のさんすてにあるドトールにて――。

私が通っているこの街でたった1つの女子高の福山暁の星女子学院高校に通い始めて初めての放課後を経験している。

聖母マリア様のように清純に、そして健やかにいるように等といった願いが込められていて、色々な事を経験できるようになれたらと。


ドトールの店内で同じ高校からの友達の子が私に初めて声を掛けてくれた。

由紀奈ゆきは倉敷に住んでるんよな?」

「そうだけど何で知ってるん??」

「だって今日の昼休みに学食で1人でピラフを食べてた時、私からみた由紀奈ゆきの印象が優しそうな感じだったから笑」

確かに私はあまり喋るのは上手じゃないけど、友達だっている。

その友達の名前は佐々木綾乃ちゃんという子。

「駅で言えば西阿知だけど、綾乃あーちゃんは何処から電車通学してるの?

「倉敷駅から電車通学してるよ。住んでる所で言えばイオンモール倉敷の近く、つまり中洲団地の傍に住んでるよ」

「でーれーご近所じゃん笑」

「自転車で倉敷駅まで行ってそこから電車通学してる」

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