第27話

たくさんの古今東西の文学、小説のみならず、詩、戯曲、に触れては来て、それで、「ベスト10」を、独自に選出するとしたらどうなるかな?と思った。


もともと、読書量は平凡で、鑑賞眼にも自信は無い。

人生自体が中途半端で、ヤクザに濫読を繰り返した程度。

ですが、ある程度成熟して、もうアラカンやし、こういう読書体験の総括を、してみても一興か?


で、漠然と和書から5冊、洋書から5冊選んで、あとで順位つける。


筒井、星、小松は当確。あと二人は?まあ、谷崎と…景山民夫さんにしますか?

これは、読んで、おいおい号泣した小説があるからです。


海外だと、ヘミングウェイとか、ヘッセ。テネシーウイリアムズ、ダニエル・キイス…あとひとりは、フレドリック・ブラウンにする。


で、ベストの作品はそれぞれ、「七瀬ふたたび」(筒井康隆)「ボッコちゃん」(星新一)「日本沈没」(小松左京)「細雪」(谷崎潤一郎)「ティンカーベル・メモリー」(景山民夫)

「老人と海」(ヘミングウェイ)「車輪の下」(ヘッセ)「欲望という名の電車」(T・ウイリアムス)「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キイス)「火星人ゴーホーム」(フレドリック・ブラウン)


作家本位で選出したから、かなりいい加減になったが、作品本位だとまったくラインナップは変わってくると思います。


だいたい、小説に順位つけるのも、基準とか曖昧で、「美しい顔」みたいに恣意的にならざる得ないので、あとは順不同にしますが、景山民夫さんの作品は、忘れかけてますが、感動の度合いが特別で、別格にしたい感じ。景山さんには、他にもいろいろ傑作あって、特別な存在?という感じある。


「アルジャーノンに花束を」も、激賞する人が多くて、チャーリーのように exceptional な作品である。これは、極端❓規格外❓そういう形容詞やが、本編で、白痴から天才になった彼が、「やっぱり私はどちらの意味でもexceptional」とか嘆くくだりがあるのです。

ボクは、かなり前ですが、この名作を全訳した。

だいたい半年かかった。

で、ストーリー、そのほかが今でも詳細に記銘されていて、そういう面でも思い出深く、今のところ生涯BESTONEカナ~とか思う。


こういう風にあらゆる名作を、時間があれば精読したいものですが、到底時間が足りない…できうれば、一日が50時間くらい欲しい、人生黄昏時のオジンの、嘆きなのでした。





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