僕の高校時代は良くも悪くも平和（色恋沙汰のないもの）だった。

このころあたりからあらゆる漫画を読み漁った。

『四肢麻痺があるから』できなかった青春（健常者の学生が現実で体験する）を疑似体験したかった。

「学園ラブコメ」やいわゆる「異世界転生系」、青春系統（一般的な）、BLなどたくさん読んだ。

高校では放送委員会に入り続けているうちに、グループリーダ(男子)にハグをしたい欲求が芽生えていた。ただしこれは恋ではなく人のぬくもりを感じたかっただけだ。

何度かﾌｯと(あ、ハグしたい)と思い、

しかし「ハグがしたい」なんて口に出してしまった日には”僕の居場所が消える”なんて容易に想像がついたため行動に移すことは決してなかった。

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