王子の相棒の俺は虐めで夢を壊されてもう遅い

少し復活したエアコン

第1話

 俺の相棒は王子と言われている。


 容姿端麗、何でも出来るすごい奴だ。


 対して俺は女の子達から、邪魔とか纏わりつくゴミとかって呼ばれる。


 「あー、今日もヒロ様の隣にいて鬱陶しい」


 俺に聞こえる声で言ってくる。


 あー、あー、辞めてくれよ。


「鬱陶しいのはお前らだけどな」


ほら、ヒロが怒ってるじゃん。




それにしても、ヒロ(王子)につくゴミとか、色々言われるけど

 

 みんなは知らないけどどちらかと言うと、


 「・・・ごめん、今日も優と遊ぶから」


そんな約束したっけ?


 それはヒロの方なんだよな。


______


「はぁー、本当に誰も優のことを理解出来ないね」


「まぁ、仕方ないよ。俺が理解させる努力してないし」


「だからって、決めつける方が悪い」


「そうだな。俺もそう思うよ。」


「俺はゆうに助けられまくったし、優の隣が楽しいから優からは離れたくないなぁー」


「ありがとう、俺も相棒がいつも居てくれるから助かるよ」


実際パートナーが1人居るだけでやれることは格段にあがるし、楽しいもんだ。まぁそれが彼女だったらいいんだけど、


__________


 「優、この調子で」


「うん、頑張るさぁやっとここまで人気になったんだから」


俺はヒロのようにモテないし、運動神経もよくない。けど漫画家を目指していつも更新を頑張って来た。そして今初めてランキングでトップになり、このまま続けることが出来れば、もしかしたら声が掛かるかも知れない。


________


だが、トイレから戻る瞬間だった。


 「ヒロ様に取り巻く邪魔物」「消えればいいのに」 「やっと消える。」



 「・・・あ」


 俺は階段から落とされた。


「何か、大きな音が・・・って優!!」


視界が霞む。そしてわかる。腕が・・・これは骨折だろうか、治るだろうか


 折角頑張ったのに、何度も書いて、


 「ゆう!!ゆう!」


ヒロにも、見てもらったのに・・・


あー、悔しいな。こんな所で、


 つか、俺を落とした女子、落とした女の子とあと2人は流石にやばいと思ってるけど、周りの3人は笑ってるやばいな。


 「・・・う、え」


 ヒロは直ぐに俺の意図を察してみてくれたようだ。


 「許さない!!許さない!!」


なんだかんだで、いつも抑えてくれたヒロのこれ異常ない怒りを感じる。


 「・・・」 


 漫画家、諦めたくないな、


 でも、まず


 

「くそ、くそ!!ゆう!!ゆう!!」


生きなきゃ


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