18.endless
奪い取った記憶を 時計の針に貼り付ける 僕は走り出した
追い着くまでに どれだけ掛かるだろう
手がそれに触れられるだろうか 足元の砂に足をとられても 走り続ける
此処が何処でも 止まる気は無い
駆け出した奴を狙う その銃口から
逃げ出すまでに どれだけ進んでいるだろう
命がそこで途絶えても構わない 奇跡が起きるのを待つだけさ
此処が何処でも 終われない まだ・・・
時計の針が作り出した影を 剥ぎ取る 僕は走り出した
追い着くまでは刻めない 似たような時は刻まれ出したけど・・・
命を取り戻すために それに触れよう 僕は逃げ続ける
此処が何処でも 追いかけっこは始まったばかり
吐き出されたその銃弾に張り付いた命 何処まで行くの?
追い着いた僕の抜け殻は ずっと後ろで倒れこんでいる
触れた針が また 動き出した 張り付いた影に触れる手
此処が何処でも いつか 記憶に辿り着くだろう
いつだって 走り出す準備は出来ている 遠くの座標も見えている
ただ見えていなかったのは 思い出せなかったのは――
必死になって 馬鹿みたいに泣きじゃくっていたあの頃
此処が何処でも いつまでも 走り続けなければ・・・
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