第6話

 「つまり、お兄ちゃんの初代アイドル!!私の先輩ってこと??」


「先輩より、お姉ちゃんと呼んでね」


「嫌だ!!絶対嫌!!・・・お兄ちゃん!!だから言ったじゃん!!再婚なんていやだって!!ひどいよ!お兄ちゃんも知ってたからこんな」


「いや、知らないよ!!本当に!!俺が信じられないか?」


「信じる」


「美しい兄妹ですね」


何というかまだ、昨日の今日だが、昨日とは別人、だった。俺にドッキリを仕掛ける為に隠していたようだ。


 「・・・それで、あの頼みがあるんですが」


「いいけど、どうしたの?」


 「私にプロデュースしてください」


「はぁ?」「・・・いや、俺には妹がいるし」


「私も妹です」


「義理でしょ!!あと私が居るから!!2人なんて無理!!」


「なら、私でいいですよね!!あと義理なら結婚も出来ますし、何より!!前みたい!また私を今度こそ、日本一にしてください」


これが、修羅場ってやつか。


とりあえず、優は出来ないと突き通した。

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