幼き日の遺骨

血の流れは

頭脳へ届かず

耳からあふれ

チクタク刻んでとろけてく


トカゲのしっぽが

切れたと驚く子どもたち

夕暮れのカーテンが降りてゆく


犬が寂しそうに鳴き

カラスが三羽で見つめているよ

古い夜風が探しているの


僕の血液は

その夕暮れと一つになる

犬と子どもたちの不安な声

さみしい湿った風が満ちていた


トカゲのしっぽは

触ると切れて

死んだまま生き残ったんだ


そうだ僕は僕が見ているならば


君に骨を拾われよう

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