友達を止めることが出来なかった。今更謝っても色んな意味でもう遅い。

少し復活したエアコン

第1話


 俺は友達一人し居なかった。でもその子も、俺しか友達が居なかった。


 でも、そんな関係のお陰で俺達は毎日話せて楽しかった。





 「辞めた方がいいよ」


「・・・止めないでよ」


「でも、それをしたら」


「・・・いいのよ。別に」


「よくないよ!!犯罪だよ!!高校生だから学校は辞めることになるだろうし、それをしたら」


「うるさい!!私だって!!アンタ見たいなインキャより、もっと友達が欲しかった!!」


「・・・っ!」


「私だって、ヒロとかにもモテたかった。みんなが羨ましかった・・・」


「でもなら、こんなことしたらそのチャンスだって」


「頑張ろうと思った。だけど私を虐めるあの子達が邪魔で変わらない!このままじゃ変われない!」


「・・・これじゃ!!」


その時俺は後ろで笑って見ていた、彼女を嵌めようと人達に抑えられた。


「あー楽しかったでも、このままじゃ終わらないから、じゃあね。」


「あーーーー!」


抑えられた手にタバコをつけられて火傷の痛みが襲う。


そんな俺を見て彼女は


「・・・じゃあね。」


そう言って、彼女はクラスメイト達と一緒に行ってしまった。


残された俺は押さえつけていたクラスメイトにボコボコにされて・・・気絶した。


_______


 目が覚めると、病院にいた。


 一ヶ月間寝ていたらしい。


 「・・・」


 そして、目が覚めるとその寝ていたことを教えて貰った。

 彼女を含むグループは強盗で逮捕された。


 まだ未成年の為に、逮捕もなく世間にも学校名だけ公開されることになった。そして停学処分になった。


 ・・・もう、俺の知ってる彼女は居ない


 春さん・・・気弱だけど、それ以上に優しくて、色んなことが好きで・・・   


 「・・・くそぉ、くそぉ」

________


1週間後、まだ入院中だった俺に連絡が来た。


「・・・優さん聞いてください」


「はい」


「先に言うと優さんは何も悪くありません。」


「・・・?」


「優さんのことで今世間は大荒れしています。」


「はい?」


 どうやら、俺をボコしていた動画がアップされた。グループは完全に顔が晒されて、至るところで怒りが出ている。


 「・・・もうこんなの、止まらないじゃん」


「・・・そうですね。確実にここまでだったら、誰かしら保存してますし」


 その晒されたグループの中には彼女の名前もあった。

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