【ひとりぼっち】

当たり前だけど誰もいない


事故だったし

こうなる事も承知の上で

この仕事を選んだ


ただ……


「広いよなぁ」


辺りを見回してぽつりと呟く

闇が広がり防護服がないと

一瞬で肌は乾燥してミイラになる


酸素が少なくなってきた

泣き叫んでも仕方がないし


船の修理中に命綱のケーブルが切れてしまった僕は


宇宙にひとり放り出され

救助される事もなく

ただゆらゆらと浮かびながら


少しの寂しさを覚えながら眠りについた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る