君の奏でる音楽

素晴らしい音楽家

少なくとも私にとってはそうだった


いつも何かを口ずさみ

いつも楽譜と睨めっこ


私に最初に聴かせるのが楽しみだと

嬉しそうに話す笑顔は眩しかった


一緒に過ごした日々は私の大切な宝物


だけど君は遠くへ行ってしまった



私の手元には君が残した

大量の楽譜と楽器がひとつ


思い出に浸りながら慣れない楽器に手を伸ばし

私に聴かせてくれた曲を練習する

君が帰ってきた時に驚かそうと思ってさ



叶うかもわからない私の夢

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