夜の帳と共に

八色鵺

鳥かご

いつからかそこに居た

美しい声で歌うように話す君


いつも綺麗に着飾って

時折窓の外を黙って見つめてる

その姿を見るたびに僕は聞いた



外の世界へ行きたい?



外の世界の素晴らしさを僕は知っていたから


だけど答えはいつでも同じ

黙って首を横に振るだけ

一瞬どこか悲しげな表情をして

歌うようにまた話しだす



幾つもの季節が巡ったある日

いつものように話をする


いつからかそこに居た

美しい声で歌うように話す君



そこにはもう誰も居ない

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