ねんねこ
いつも、玄関で出迎えてくれる飼い猫がいない。帰ってきたら、真っ直ぐ飛んでくるのに。声を掛けながら部屋に入ると、ちゃんといた。ベッドの淵にグッタリと身体を前に倒して……やだ、もしかして! 私は急いで、飼い猫を抱き上げた。
ぷうぷう……。
気持ち良さそうな寝息が、飼い猫から聞こえた。
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