歯車に花束を。
取るに足りないものと生まれついて
二の腕の隙間をすり抜けてゆく風のなかに
ホワイトセージの香りを聞いた
私に意味などない
生まれ落ちたその時から海は毎日汚れてゆく
あなたの、だれかの、嘘吐きの小さな安心のために
勝手に組み替えられた組成
命に意味などない
歯車に花束を
この無様な人生に嘲笑を
強風吹き荒れる崖の上でも、あの雑草はしがみついているではないの
跡形もなく
やがて悔いすら枯れ果てるのに
取るに足りないものと生まれついて
突風が私の背中を押してくれる
ホワイトセージの香りを聞いた
私に意味などない
歯車に意味などない
ただ、生きた
海と大地をこの足で踏みしめた
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