第6話 この想いは?

この時代に。


恋という。

定義があるのなら。


私は。

この奴婢を。


愛していたのでしょう。


葉隠れに。

覗いた女の裸体に。


木の葉の影が揺れていた。


水玉の光を散乱させていた乳房を。

固唾を飲んで見つめていた。


この胸の高鳴りこそが。


そう。

恋、だったのだと。


私は。

想うのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る