転校生のきみとのチュー的な癒しのひととき
ヤッキムン
うちのうしろの席に
「こんにちは~、はじめまして~、葉月花奈です~、よろしくね~」
「あ、よろしくね~、白熊あやなです~」
「沖縄には初めて来ました~」
「うちも、こう見えて、小5の時に、那覇市に転校してきたんだよ~」
「えーっ、そうなんですかー?!白熊さんっていう苗字、沖縄のじゃない感じですもんね~」
「そうだよね~。沖縄には白熊って苗字は、ないからね~」
「北のほうの苗字なんですかね~」
「いや、そういうわけでもないみたいだよ~」
「そうなんですか~...ところで...窓際の席って、めっちゃいいですよね~」
「え?...あ、そうだよね~」
「空もよく見えるし...風も吹いてて...」
「そうだよね~、うちも窓際の席、好き~」
「白熊さんもですか~?」
「うんっ、好き~」
「うちもです~、似てますね~」
「そうだね~あはは...」
「窓際の好きな人って、みんな、いい子ですよね~」
「まあ、そんな感じはしますね~」
「窓際は開放的ですからね~」
「つい、窓の外を見てしまうけどね~」
「だからいいんですよ~」
「まあ、たしかに...」
☆
「いっしょに帰りますか?葉月さん...」
「はいっ、帰りましょう~、白熊さん...」
「家、うちの近くらしいね~」
「え?なんで知ってるの~?」
「知念先生から聞いてたから...」
「あ、そうですか~」
☆
「小学校からは、まっすぐな道だから、わかりやすいよ~」
「そうみたいですね~」
「ちょっと、のぼったり、おりたり、ちょっとした坂道だけどね~」
「そうですね~」
「でも1本道だから、めっちゃよくわかる道だよ~」
「ほんとですね~」
☆
「あ、うちは、ここを右に曲がるから...」
「あ、そうなんですか~」
「葉月さんは、まだちょっと、まっすぐ行くんでしょ」
「はい、そうですね~」
「じゃあ、また、あしたね~」
「はいっ、帰り道、教えてくれて、ありがと~」
「あしたの朝も、この道で、間違わずに学校に来るんだよ~」
「はいっ、そうしますね~」
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