第4話 王の苦悩は、何時しか恐れに変わる
王は苦悩していた。
略奪される日々の苦しさ、奪われた多くの命
苦しみに喘ぐ国民の声。
騎士達は、巨大な力の前に成す術もなく。
無益な戦いと無駄な抵抗。
魔王は、配下の魔物を使い王国を我が物顔で蹂躙し尽くている。
絶望が、王国を包み込み 絶叫が王国に響き渡たる。王国は苦悩の中に沈み込み 王はこの世の神を幾度となく、恨んだ。
しかし、突如この苦しさに終わりが訪れた。
魔王が、倒された。
王の顔は、喜びに溢れている。
王の苦悩はやっと終わった。
国民の歓喜の声に応える王。
そして、王には新たな苦悩が始まった。
勇者をどうしたら良いのだろうか。
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