第11話 監査中で草
「ようこそ、罪人街へ。本来なら手形か、ギーク銀貨一枚払ってもらうところだが今は歓迎期だ。入門帳に名前だけ書いて貰えばいい」
にこやかな顔をしながら騎士が入門のルールを告げてくる。
ゲームではここの騎士は腐り切っており、酔っぱらった状態でギーク金貨一枚と集ってくるのだが、まだ本編開始前で腐る前なのか酷く真っ当だ。
査察が入ってる時の店員みたいな豹変ぷり。
お偉いさんでも訪れているのかもしれない。
「歓迎期?」
「うん? お嬢さん。田舎から来たのかい? 今この街は第一騎士団長のお墨付きで外から来る人間を歓迎しているんだ。観光だけじゃなくてそのまま住むこともできるぜ。住む気になったら騎士舎に行けば秒で手続きできるからな。その気になったらあそこのでっかい建物──騎士舎にきてくれ」
「ご教授ありがとうございます」
「お嬢さん、ピエロの連れなのにしっかりしてるね」
「俺がちゃらんぽらんなので助かってますよ」
「ピエロのお墨付きか。怪しいかもしれんな」
少し笑うと騎士は名前を確認して門を開けた。
「どうぞ」
「どうも」
開けられた人用の門から罪人街に入る。
少なくない騎士が通りを歩いており、柄の悪い蓮中が清掃活動を行っている。
帝国一治安のいい街は伊達じゃないな。
───
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