第12話 朝日フォーカライズ
瓦礫に囲まれた三人は、もはや逃げ場がないと諦めかけていた。その時、突然、遠くから一筋の光が差し込んだ。
「見ろ、あそこだ!」
涼が光の方向を指し示し、健と芽々もその光を目指して懸命に瓦礫をかき分けた。光は次第に明るさを増し、ついに瓦礫の隙間から外の景色が見えた。三人はその隙間から何とか這い出し、外の空気を吸い込んだ。
「助かった……」
健は肩で息をしながら、空を見上げた。そこには薄い雲が広がり、わずかながらも青空が顔を覗かせていた。
しかし、彼らが逃れた場所は、依然として崩壊した街の一部であり、彼らの戦いはまだ終わっていなかった。
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