第6話

 現在


 「懐かしいなぁ」


「そうですよね」


過去の話をした。私はあれから何度も先輩とお姉ちゃんの愚痴を話した。


 その度、


 【夏だって頑張ってるのにね】


【お母さんとお父さん、春ばかりじゃん!!】


【今回ばかりは夏ちゃんの勝ちだったよ!!】


先輩だけは、私を見てくれた。


 同時に、先輩はお姉ちゃんに憧れて、


 【・・・このままじゃ駄目だ】


お姉ちゃんのことも好きだった。


私はいつのまにか、徐々に好きになっていた先輩を諦めようと思っていた。だが、家で先輩に冤罪をかけてやったと自慢げに話してくれた。


これはチャンスだった。なんでも調子に乗る姉への奪い取るチャンス!!逃す訳にはいかなかい。

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