蘆屋 奏汰 二週目始まりました!

た。はるあきくん、そろそろきないとさんにおこられるよ」


 ボクはベッドでている、きつねのプリントされたいろのプルオーバーにしろいハーフパンツ姿すがたはるあきくんにそうちゅうこくした。

 しかしはるあきくんからのへんい。

 かたなくうごかすと、はるあきくんはそのままの姿すがたもんう。


ねむいから、ちょうしょくはいい。にはそうつたえてくれ」


 ――ダメだコイツ、きるないな。

 ――しかたない……


「ボクいえだいひょうなんだし、おくれてもいいからきちんとてよ」


 ボクはそうってはるあきくんあとにした。

 そしてしょとういちからさんねんせいようしょくどうかうちゅうしんにゅうせいいんそつしている、へいあんぞく姿すがたふとさんとった。


「おはよういます、さん」

「おはようでごじゃる、かな


 ボクがあいさつをするとふとさんはがおあいさつかえしてた。

 そしていんそつしているしんにゅうせいたちにおねがいをする。


「はいみんながっこうのおにいさんにあいさつするでごじゃる」


 するとしんにゅうせいたちは、ボクにかってげんあいさつする。


「おはようございます」


 いや、なんにんかはあいさつしていない。


 ――やっぱりりょうしんはなれてこころぼそいんだろうな。


 ボクがそんなことかんがえていると、はいからはるあきくんこえがする。


「おはようさん」


 くと其所そこにははるあきくん姿すがたった。

 かおにはいつもの、くちぶんしろきつねめんけていた。


「おはようでごじゃるはるあき


 ふとさんがはるあきくんへんかえすと、しんにゅうせいひとはるあきくんかってう。


「おめんカッコイイ!」

「そうだろ。このがっこうではがくねんさんばんないると、つぎとしからいちねんかんひときなねがいをがっこうからかなえてもらえるんだ。このおとこおんなからないやつも、そのおねが使つかってる」


 はるあきくんせつめいに、ボクはすこおこったりをしてかおはるあきくんけ、もんう。


かおきみえたこと

「オレのほうおとこらしい」


 むねってそうはんろんするはるあきくん


 ――こうう、とおまわしにげんようとするところがとかかな。


 ボクはそうおもいながらクスクスわらった。


「おい、オレをバカにしてるだろう」


 ムっとしてそうはるあきくんとボクをに、ふとさんはしんにゅうせいせつめいはじめる。


「あのおにいさんのように、このがっこうべんきょううんどうがんれば、すこしだがきにせいかつる。さみしがってないでこうどうしたほうたのしいてごじゃるぞ」


 そしてがおことつづけた。


「それじゃぁ、さんねんせいまでが使つかしょくどうあんないするでごじゃる。おにいさん、おねえさんがいっぱいいるけどがんるでごじゃるぞ。あさはんさくらでんぶごはんとかきたまじるでごじゃる。そら、おにいさんたちくでおじゃる」


 ふとさんにそううながされ、ボクとはるあきくんしんにゅうせいいっしょしょくどうかう。

 しょくどうにはさんねんせいどもすであつまってて……


 ――まだてて、てないるな。

 ――まぁボクにはかんけいないけど。


 ボクがすわせきさがしていると、ちゃんがってボクんでいた。


はるあきくん、あそこ」


 ボクのことはるあきくんは、ちゃんのもとかう。

 それにボクもつづいた。

 はるあきくんちゃんのかい、ボクがとなりにすわると、ふとさんがしんにゅうせいたちう。


「ではきみたちせきくでごじゃる。ひだりがわいちねんせいせきでごじゃるが、おにいさんおねえさんといっしょべてみてもいでごじゃるぞ」


 ふとさんのことで、しんにゅうせいたちがそれぞれどうせきく。


「では其所そこのカウンターにるおねえさんたちから、ごはんもらうでごじゃる。りょうぶんこうしょうすること。ではみなちょうしょくはじめるでごじゃる」


 そしてふとさんがそうわると、さんねんせいどもたちが、しんにゅうせいたちほんせるようせきち、あさはんもらいにどうはじめた。


さいしょはグー」


 がいきなりそうってじゃんけんをはじめたので、ボクとはるあきくんあわててジャンケンにさんする。


「ジャン、ケン、ポン!」


 ジャンケンのけっはるあきくんけ。


「オレのけかよ」

「そんじゃ、わたしたちちょうしょくってかかりね」


 ほこったかおでそうちゃんに、はるあきくんいきいて、ちょうしょくもらいにった。


「ねえかなくんかみみにしてい」


 そうちゃんに、ボクはがおこたえる。


いよ」


 そうってボクはちゃんにけた。

 かみとかされているかんしょくる。

 ボクはかみとかされながらちゃんにく。


今日きょうから……とうか、明日あしたひるまでひま?」

べつようはないけど、なにるの?」

じつたいあきさんのじゅうろくさいいわいに、かくいえからたんとうおくことってるんだけど。そのかたなづくりのけんがくいっしょかない」

どもかたなっててたっけ?」


 そうにそうたずねてちゃんに、ボクはすこあきれながらう。


「それはおとうさんが、まわしするからもんだいいって」

「それじゃわたしきたい。 ……けど、がいしゅつとどいまからしてにあうの」

「それはあしつちかどのやつだし、さんにはなせばだいじょうだよ」

あいわらずゆうふたとも

「ボクたちともだちしてる、ちゃんのえたことじゃないとおもうけど」


 しばらくのちんもくのちちゃんがう。


 「はいわり。ちょっとさんのところってくる」


 そしてボクのよことおり、ふとさんのもとあるいてった。

 ボクはぶんかみかくにんする。

 みされたボクのかみは、しろいマシュマロビークルけんみたいなキャラクターのハンカチでむすばれていた。


 ――えっと、このキャラクターなんだっけ?


 ボクがそんなことかんがえていると……


「またおんなみたいなかみしてるな。にやってもらったのかそれ」


 はるあきくんがボクたちちょうしょくを、さんまいがさねのプラスチックのみどりのトレーのうえせてもどってた。


はやかったね」

おんなたちじゅんばんゆずってくれたんだ」

流石さすがはるあきくん

「おまええるたちか。それよりは?」

さんのところちゃんもいっしょるって」

おんなのくせに、かたなとかになるよなアイツ」


 ――そうだね。


 ボクはそうおもいながらかるほほえんだ。

 そんなボクに、はるあきくんもんう。

 めん所為せいひょうじょうからないけど……


なんだよ」

べつに。それよりごはんけよう」


 するとはるあきくんはトレーをテーブルにき、あさはんさんにんぶんはじめた。

 そしてちゃんがもどってて、あさはんはじまる。


「いただきます」


 ボクたちはそうってごはんはじめた。


「そうえばふたとも。さっきさんにいたんだけど、今年ことしにゅうがくしきスピーチ、さんがするみたいよ」


 ちゃんのこのことにボクはおどろいた。


 ――え!


 めんはずし、ごはんべていたはるあきくんおどろいたのか、ちゃんにすこつよ調ちょうかえす。


「どうことだ」


 にゅうがくしきのスピーチはやすのりさんがまいねんやっている。

 それがおねえちゃんにわったとことは、やすのりさんになにったとこと


ちょうせいからきゅうごとで、がいしゅつしてるみたい」


 ちゃんがそうせつめいしたので、ボクはさいおどろく。


 ――やすのりさんでも、ごとのスケジュール調ちょうせいしっぱいするんだ。


 そんなボクにはるあきくんう。


「なぁかなにゅうがくしきはじまるまえちゅうとうって、さんにくわしいはなしいてみないか」

はるあきくんたのしそうだね」

「そりゃやすのりさんが、ごとのスケジュール調ちょうせいミスるって、ぜったいなにるからな」


 はるあきくんほんとうたのしそうにそうった。


ふたとも、それわたしぜてくれる」


 ちゃんもたのしそうにそうつづけた。


ふたとも、おねえちゃんのじゃはしないでね。やすのりさんがスピーチげん稿こうようしてるとはおもうけど、おねえちゃんがいまスピーチかんがえてるかもしれないし」


 ボクがそうってちゅううながすが、ふたともはなしいているのかからない。


「それじゃ、めしったらこうぜ」

みがいてからよ。それとさんにうならわたし、もうすこおんならしいかっこうしたい」

「おまえは、なにててもわんねえよ」

「どうよ!」


 あらそっているふたにボクはう。


ふたとも、ボクのはなしいてる?」



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