メタ世界 黎明と黄昏

 おれますとへんしつた。


 いや、このにはおぼえがる。

 じっおれだ。

 みぎかくにんすると、まだ大人おとな姿すがたのままだがはんとうめいではない。

 そとからはいひかりはむらさきとオレンジをぜたいろをしてて、おれとんうえていたことく。


 ――なんは……


 おれはそうおもいながらじょうはんしんこすと、はいなに気配はいがする。

 そして……


「ようこそ、れいめいたそがれへ」


 はいからちゅうせいてきこえでそうばれ、おれはんしゃてきからだごとうしろをいた。

 すると其所そこにはさんにんどもる。

 としくらいろくからななさいほど


 ひだりおんなはぱっつんで、こしまでながかみ、くりくりおくろそでしゅいろおびうちかけ姿すがた

 みぎおとこたらしがみながしろそであおはかま姿すがた

 なかどもせいべつからず、かみがた角髪みずらふたで。はいいろそではかま、そのうえからがねいろすいかん姿すがた


 ひだりおんなおれかってう。


はじめましてかなわたしはキョウ」


 みぎおとこことつづける。


「オレはナギ」


 そしてなかどもう。


「カイといます」


 カイのこえいて、さっきおれいたこえあるじかった。

 そしてまえで、まえどもたちしょうたいも。


はじめまして、さんかた


 そうおれあいさつすると、カイがおこった調ちょうかえしてる。


「それではいけませんかな。ボクたちかみかいとはべつそんざいにんしきされないといけない、だからども姿すがたっているんです」


 ――ほど、つまりもうすこしフレンドリーにしないとダメなわけか……

 ――とはおれどもあいってしたこといんだよな……

 ――どもときほんばかりんでたし。


 そんなことかんがえているおれにナギがはなけてた。


「おいかな


 おどろいたおれはんしゃてきへんかえす。


「はい、なんでしょうか」


 するとナギはおこった調ちょうもんう。


なにってるんだ、そこは『なに、ナギくん』だろうが!」


 ――え!


 おれはんのうにナギ、カイ、キョウはかたとしているようえた。

 かおおれ鹿にしてるがする。


 ――これはなにわるかったのかいたほういな。


「あの…… おれなんもんだいあることっちゃいました?」


 するとキョウがあきれたかおおれう。


かな貴方あなたどももどっても、その調ちょう大人おとなかいする。そんな調ちょうはなしてたらいっぱつおにはんていよ」


 さらにカイもせつめいくわわる。


いまじょうきょうると、そっきょうどもりはそうだし。どもやってもボロがおにとして、そうかいしょぶんされるかもしれません」


 ――たしかにそうだ。

 ――だからとって……


ってください。たしかにってることかりますが、調ちょうなんてまわりのどもわせれば……」


 おれはんろんこころる。

 すると……


   パシィィィィン


 キョウにひだりほほひらちされた。


 ――


 おれにはからい。


おろもの、おまえぞくがくいんからなにまなんだ! おまえつよてんさいらねばならん、さいだけでひとしかしないにんげんてんさいとはわん」


 キョウはおれにそうおこり、つづけてナギがさげすんだおれう。


「とんだぼんぼんだな。おまえ兄姉きょうだいはおまえためてんさいえんじていたのに」


 ――?


「それは如何どうことです?」


 おれおもい、ナギにそうかえした。

 すると、それにカイがこたえる。


「それはつくよみから、ぶんかくにんしろとわれたはずだよ。とえばかいしてくれるかいかな


 ――つまりおれそうかいとしてのちからよわゆうは、にいさんとねえさんにるってことか……


はなしもどすぞかな


 そのことに、おれはキョウにしきもどす。


「おまえてんさいらねばならん。そのためにはそれりのからだと、かいおよかい上手うま使つかことひつようだ」


 ――たしかにちちはは兄姉きょうだいも、がくいんじゅぎょうでもそんなことってたな。

 ――あいにこうしいぶんえんじることで、かいかいまとあつかことると。

 ――ひとはそれをてんさいうのだと。

 ――たしかにそれなら、ひとばかりしていたらてんさいにはれないか。

 ――おれたすけるためんだ、へいためにも……


 おれとんりょうき、さんにんあたまげた。


さんにんともおれわるかった、すまない」


 するとナギのこえがする。


「オレたちひとか」


 さらにカイのこえつづく。


せいかくにはどもことでしょうね」


 さんにんかおたしかめるためおれかおげる。

 さんにんともがおだ。


 ――かった……

 ――たいおうちがってなかった。


 あんしんしたおれは、さんにんにこのしょいてことにした。


「キョウ、カイ、ナギ。このはなんなんだ」


 するとカイががおせつめいはじめる。


は、きみたちがいねんう“メタ”かい。ボクたちれいめいたそがれことにした」


 ――メタってたしか『こうげん』とかだったはず

 ――つまりかいかみかいか。

 ――でもおれつくよみさまちからで、たましいぎゃっこうしてるはず……


さんにんともおれつくよみさまちからで、たましいぎゃっこうしてるはずじゃ」


 もんかんじたおれがそううと、カイがかおへんかえしてる。


かんぎゃっこうちょくぜんに、ボクたちがこのかいきみんだんだ。このかいにはにんげんした、かんそんざいしないから」

如何どうことです」


 おれことに、ナギがかおもんう。


「ほら、調ちょうもどってるぞ」


 さらにキョウも、かおことつづける。


「このかい貴方あなたっぱってたのは、さっきのはなしげんいんよ。あんじょう貴方あなたは、てんさいうモノをきちんとかいしていなかった。そしてそうかいほんわすれていた。あのままもどっても、おにとしてそうかいしょぶんされるか、ちからふういんをされていたでしょう」


 ――たしかにそのとおりだ。

 ――おにとしてしょぶんされたらてんさいどころか、あしそうつぶねない。


おれぎゃっこうあさかんがぎていた、またでわるいがあやまるよ」


 さいおれはそうあやまった。

 するとナギががおつくってう。


「まぁ、そのことがいにもゆうるんだ。おまえからだつくえるひつようるから、すこそうだんをしたい」


 ――?


からだつくえるって、如何どうことだ?」

かなそうかいだ。おまえかまいたち使つかために、しょうけんこうには使つかっているだろう」

「あぁ。かぜかみなりつかさどるもくちからせいめいせいかくにはけっこうさやわかさ。しんあいおれけんこうだとおもえばちからためうんどうにがだがかるきんトレはしてる」

「それならそうかいだいぞくせいは」

もくごんすいいつつ。そしてそれぞれいんようり、もともとたいりくがいねんだったが、そうかいちからけんきゅうためたいりくこうていゆるしをて、へいあんだいせいしきくにれられた。ただしたいりくではもくおとこあらわし、みずごんおんなあらわすが、ここほんではたいようかいたいようしんがみためごんわっている」

「まぁっててとうぜんか。では、それをふくめておまえからだかいぞういてはなそう」


 ナギがそうわると、カイがせつめいはじめた。


「さっきもせつめいしたけど、きみてんさいひつようがある。でもきみにはさいのうい」


 そのことおれすこきずいた。

 そんなおれとはかんけいく、カイのせつめいつづく。


せいかくにはりない。きみわるくないけど、ひとほどではない。ひとかなければどんなつよちからっても、れきえるものにはれない。だからたいときにボクたちちからきみからだかいぞうする」

はなしかりました。では、そのかいぞうほうほうは」

たいきみにくたいに、ボクたちちからあたかいぞうする。キョウはみず、ナギはかぜごん、ボクはぞくせい調ちょうせいつちちからっている。きみりたいぶんめてしい、それにわせてボクたちきみからだちからあたえ、たいせいちょうともにくたいかいぞうしてく」


 そしてカイのせつめいわると、キョウもせつめいはじめる。


「そのせつめいをするために、ぎゃっこうはじめにっぱってたの。にはひとした、かんがいねんそんざいしないから。さぁ、貴方あなたはどんなどもりたい?」


 ――ほどぜんじゅんばれたわけか。

 ――『どんなどもりたい?』とわれても……

 ――ひつようそうなステータスはぶんかいあやつれいりょくうんどうしんけい

 ――うんどうしんけいげるにはもくぞくせい

 ――れいりょくげるには、じょせいちかほういからみずぞくせい

 ――れいりょくまるかみながく。

 ――だ、げんぶついと上手うまかんがえられない。


 おれはカイにせんはなける。


「すまないがほんものはないか? 流石さすがあたまかんがえても上手うまきそうにないし、おまえたち上手うまつたえられそうにない」

たしかにそうだね。ボクきみゆうごうしてるとはしきべつみんながイメージをきょうゆうぞうしい。かなうしろにさがってくれる?」


 そうわれたおれがり、カイのとおうしろにがった。

 すると、おれさんにんあいだちゅういたしょうねんあらわれた。

 としじゅっさいぐらいか……


 ――いや、コレは……


おれどもころ姿すがたか」


 おれことわると、カイがまえのモノにいてせつめいはじめる。


「コレはボクつくったきみひとがた。コレできみ姿すがためよう」



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