### 第2話:一緒に弾く音
数日後、翔太は美咲にピアノを教えてほしいと
頼まれる。彼女は以前からピアノに興味を持っ
ていたが、基礎がほとんどできていなかった。
翔太は最初は戸惑ったが、美咲の純粋な笑顔と
熱意に心を打たれ、彼女のレッスンを引き受け
ることに決める。
*
放課後、美咲の家のピアノで二人は練習を始め
た。翔太は自分の演奏を教え、美咲はその通り
に弾く。最初は簡単なメロディーからスタート
したが、次第に二人の距離が縮まっていくのを
感じた。
「リズムに合わせて、もっと自然に弾いて!」
翔太は時折指導しながら笑顔を見せる。
美咲は翔太の教えから、少しずつ自信を持って
いく。しかし、彼女はやがて、自分の演奏が彼
の期待に応えられないことが不安に変わってい
った。
「翔太、私、上手くなれるかな…?」美咲が不
安そうに問いかける。
「大丈夫、少しずつ進めていけばいいんだか
ら。」翔太は優しく微笑んだ。その優しさに心
が温かくなる美咲だったが、同時に彼への想い
がどんどん強くなるのを感じていた。
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