お金稼ぎ①
コヨネが案内してくれたのは冒険者ギルドだった
そして冒険者ギルドの二階部屋の個室に案内してくれた。
「ここは私の部屋、借りてるの。」
一人で暮らす分には十分な部屋。
簡素ながら水回りを完備している。
「私ねー冒険者なの。でもね忌み名持ちなんだ。」
「忌み名持ち?」
「他の冒険者に危害を加える冒険者に
冒険者が申告ランク外に行く制度。
健全な冒険者を守るためのルール」
なるほどいい制度だ。
やばい奴とパーティーを組まずに済む。
「?でもコヨネに冒険者としての問題は…」
「ん~人格や能力で忌み名持ちに
なる人だけじゃないの」
「?」
見た目の差別とか?
でもコヨネは紫髪でそれに合わせた
猫耳としっぽが生えている獣人で
着ている服も少し露出が多いが
踊り子と言っていたのでいいだろうに
顔に目隠しをしていて分からないが
見た目に問題なさそうだ。
ますます謎が深まった。
「ところで忌み名持ちだと何か悪影響はあるのか?」
「忌み名は基本的にデメリットしかないの
人から嫌われ信用が無いから
クエストを一人でやるか、
それだけで大きなリスク。
それと
「…メリットはどんなの?」
「でもメリットもあるわ
クエストのランク制限が無い事
不人気クエストの処理にはには色がつく事」
「へぇ,それはいいかも」
「でもあまり忌み名と仲良くしちゃだめよ。
忌み名になりやすくなるのと一癖も二癖もある奴ばかりだから
私みたいな奴ばかりじゃない。」
「…どうやって忌み名持ちを見分ければいい?」
「忌み名持ちかどうかは冒険者になれば
冒険者ステータスで見れるようになるわ。」
「それと助けてくれてありがとう
魔力も尽きてて道具も盗まれてたから
スライムでも危なかったわ。これはほんのお礼よ。」
銀の魔力鋼の硬貨が詰まった袋を渡された。
重さは林檎一つほど
そうだ人間の世界ではお金が必要なんだった。
これは有難く貰うとして。
これからはどうやってお金を稼ごうか。
「色々とありがとう」
そういって彼女の部屋を出る。
忌み名持ちは冒険者になれば分かるらしいし
まずは冒険者登録かな。
*****
「さてと私に盗みを働いた奴を探さないと。
場合によっては…。」
私は予備の武器を取る。
「食ってしまいましょうか。」
「リトちゃんも上手く立ち回れるといいのだけど。」
冒険者登録は意外と簡単だった。
カードを渡され魔力をそれに注ぎ
受付の人に渡す。
冒険者カードには
ランク,名前,ジョブ.ステータスetc…
宝石とばれるかと思ったが。
ばれる事は無かった。
お陰でカードを折らずに済んだ。
ジョブ欄に回復師と書いてあった。
「依頼はあちらの掲示ボード若しくは
壁に貼られている紙をこちらに持ってきて
下さいそれにて依頼を受けたことになります。」
「はい」
「ルール規約等は冒険者カードに書かれてれていますので
そちらを参照ください。それと
くれぐれもカードは無くさないで下さいね」
なるほど
冒険者カードは身分証でもあるので気を付けよう。
依頼ボードを見ると
薬草採取などの
採集依頼,失せ物探しの依頼etc…
非戦闘依頼が多くあり
いざと言う時は地用でも稼げるので
お金は何とかなりそうだ。
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