第10話

 どうして、奴は冗談だと言いに来たんだ?


 改めて考えると、罠にとしか考えられない。


 「・・・」


背筋が凍る感覚がある。


 やっぱり、あんな悪魔がいるなら余計に学校なんていけないじゃん。


 もう転校するんだ。


 だから関係ないんだ。


 優は震えながら、再びする吐き気を抑えながら、ちゃんと取れているか確認した。

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