幼馴染に冗談で冤罪を掛けられた。今更嘘だと言ってももう遅い。

少し復活したエアコン

第1話

 中学生も今も一緒に登校している。


 幼馴染の春・・・


俺達はいつも一緒で、周りからは付き合わないと言われることがある。


 俺は正直、春のことが好きだけど春が昔、俺じゃない人が好きだと言っていたことがある。


 だから・・・あくまでも俺達は幼馴染のままの筈だった。



________


 ある日熱を出して、休んだ次の日


「最低」「クズ。」「さっさと捕まれ」「学校辞めろ」


 言われのない、暴言にあった。理解が出来なくて俺は焦った。

 

 そして、奥で震えている春がいた。


 なにこれ・・・俺が何かしたの?


 優「は、はる?何かあったの?」


「来ないで!」


 「は、春?」


そして、クラスの男子達に掴まれて、春の元に行かせないようにさせられる。


 「なにすんだよ。」


「お前が悪いんだよ」「最低だよ!見損なったぞ!!」


 なんのことだが、さっぱり分からない。


 「なに、どうしたの?」


ヒロ「お前が春のことを襲ったんだろう?」


優「はぁ、えど、どういうこと?」


全く身に覚えがなかった。


 春「そうだよ。看病に行った私を無理やり」


優「待ってくれ!!俺はそんなことをしてない!!本当だよ!!信じてくれ・・・ぅ」


 その瞬間に腹に拳が入る。


ヒロ「これは、春のされた痛みだ。」


 優「してないのに、そんなこと」


そして、春は言葉を続ける。


 春「私、ずっと信じてたのに、優のことを」


優「・・・」


何が信じてただよ。それはこっちのセリフだ。


 好きだったのに、大切な幼馴染だと思ってたのに、


 全部俺の妄想だった。幻想だった。


 優は立ち上がる。そして


 優「・・・」


 泣いて、教室から走って逃げた。


_______


 そして、優が帰った瞬間、クラスメイトは笑い出した。


 春「はぁ!、すごく泣いてたね」


ヒロ「うん、あー、今頃家でママに泣きついているよ」

 

 春「そうだね。あーあー、幼馴染の私にあんな態度されたら、そりゃあんな絶望顔になるよね。」


 クラスメイトは笑う。

 

 春「あー、楽しみだな。ドッキリって伝えるの」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る