第13話
帰り道
「ご主人様、今日はありがとうございました。」
「・・・えっと、何が?」
「私の背中をさすってくれましたのと、電話番号を交換してくれまたしたのと、誘いを断ってくれたことです。」
「それね、あはは、ごめんねあの時勝手に体触っちゃって」
「いえ、むしろ嬉しかったです。」
「そっか良かった。」
「・・・その今日ので私は一番良いご主人様に恵まれたことを感じました。」
「えっえ、そうかな・・・でもほらあと一人休んでいる人いるし」
「そうかもしれませんが、私はこの短い期間でご主人様に色んな優しいことをして貰いました。」
そして、しゃがみ真川さんは涙を流す。
「本当に本当に良くして貰いました。」
やっぱり、今日友達に会ったことがまだ心に効いてるんだ。
「私は、私は本当に運がよかったです。」
「・・・真川さん」
「ご主人様、また背中を優しく撫でて貰ってもよろしいでしょうか??」
「いいよ、これくらい幾らでもするよ。だから泣いてていいよ。」
「はい、ありがとうございます。ありがとうございます」
「うん、それに、おれも」
俺のこと見た幼馴染の顔を思い出す。俺は何も出来なかった。
妹もこんな目にあっているんだろうか、悔しくて悲しくて
「俺も泣きたいから」
ーーーーーーーーーーー
家に帰ってきた。
「お邪魔します。」「ただいま」
そして、夜ご飯の準備をする。
「真川さん」
「何ですかご主人様?」
「お姉さんのことなんだけど」
「はい。」
「俺は奴隷の行く先の貴族はもっとバラバラかと思ったけど、案外元の生活に近い立場の人のところに行くことが多そうだね。」
「はい、私も思いました。」
「お姉さんって今??」
「大学生です。」
「じゃあ今度、いや明日早速行ってみようか」
「いいんですか?学校は大丈夫ですか?」
「うん、一回くらい休んでも大丈夫でしょ。あと俺の妹も早く会いたいし」
「そうでした、ご主人様にも妹さんがいるんでしたね」
「あと、真川さんも大丈夫休んで」
「はい!私も休んだことないですから」
正直休みより勉強だと言うことは黙っとこ。
ーーーーーーーー
夜
「真川さん、早速電話使う??」
「はい!!ありがとうございます」
今日は全く話が出来なかった。昼休みも、始まると同時に直ぐにみんな移動する。そして貴族に会わないように移動の繰り返しで、話をしている余裕がなさそうだった。
あと俺はインキャだから変に色んな所に行くのに慣れてない。
それに合わせてた真川さんのことに後で気付き謝ると「大丈夫ですよ、それよりご飯は頑張って味わってたべましょう」あの辛い現状を知ったあとのご飯を食べることの方が大変だった。
「あ、まな!!」
「まき!!良かった、正直繋がるか心配だった。」
「未来くんは私達が思ってたような人じゃないよ」
そして二人が話し始める。
真川さんずっと俺に敬語だったから、気軽話せて楽しそうだ。
「それで、未来くんはね」
設定①
貴族に何らかの大きな怪我やまたは死亡した際に奴隷に罰が与えられる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます